こんにちは、NAKAHIROです!
今回の勉強シリーズでは、「操業度」に焦点を当てていきます。
操業度は企業が1年間でどれだけ効率的に活動しているかを示す指標です。
この概念を理解することは、生産効率を向上させるために非常に重要です。
操業度はまた、配賦率や配賦額を計算する際にも使われます。
是非、一緒に取り組んで合格できるように頑張りましょう!!
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操業度とは?
企業が一定期間(通常は1年)においてどれだけ効率よく活動しているかを表す指標です!
これは、製造業などで生産設備やリソースをどれくらい活用しているかを評価するために使われます。
特に、製造間接費の予算を計算する際には、その一定期間の操業度の予測値が基準とされます。
つまり、企業は将来の活動レベルを見越して、製造にかかる間接的な費用を計画するために操業度を考慮します。
この操業度が基準となることで、企業は予算を現実的に立て、リソースの適切な利用や生産の効率向上を目指すことができます。
簿記の試験でよく出る操業度とは?
簿記の試験での操業度に関連する用語は、以下のように簡単に説明します!
基準操業度
試験では、「その月の予算の作業時間」を指します。
つまり、企業が計画していた理想的な作業時間の予測値です。
実際操業度
試験では、「その月に実際にかかった作業時間」を表します。
つまり、実際に起きた作業時間を示す指標です。
標準操業度
試験では、「その月に実際に完成した製品数を作るのに、必要な理想作業時間」を指します。
具体的な製品を作るために必要な理論上の作業時間を示します。
これらの操業度は、企業が予算をたてたり、生産効率を評価する際に重要な指標となります。
操業度どうやって決まるの?
操業度はどうやって決まるのか、以下に簡単に説明します。
最大操業度(理論的生産能力)
企業が最大限まで稼働して生産できる能力を表していますが、これをあまりにも高く設定しすぎると、実際の状況を正確に反映していない可能性があります。
実際的操業度
企業が最大限でどれだけ生産できるかを知るために、設備や生産ラインの制約を考慮して評価します。
ただし、極端に最大値を設定しすぎると、実際の現場の状況を正確に反映していない可能性があります。バランスを取りながら、実際の操業状況に合わせた柔軟な設定が重要です。
平均操業度
企業がこれまでの操業状況を振り返り、その平均を取ることで将来の操業度を予測します。ただし、業績が急激に変動している場合には、単に平均操業度だけでは十分な予測が難しいことがあります。
期待実際操業度
企業は将来の需要や市場の状況を考慮し、期待される操業度を設定します。これによって将来の予測を柔軟に組み込み、変化に対応する柔軟性を持たせます。
簿記の問題では通常、基準操業度が与えられます。
配賦率を求める(製造間接費÷基準操業度)
予定配賦率は、製造間接費を基準操業度で割った数値で、具体的には次のように計算されます。
予定配賦率 = 製造間接費予定額 ÷ 基準操業度
例えば
A社が一年間の製造間接費予算を2,000万円とし、基準操業度(作業時間)を5,000時間とした場合、予定配賦率は以下の通り計算されます。
予定配賦率 = 2,000万円 ÷ 5,000時間 = 4,000円/時
これは、1時間あたりにかかる製造間接費を示しています。
A社は直接作業時間が1時間増えるごとに、4,000円の製造間接費がかかると予測しています。この予定配賦率を使って、実際の操業度に基づいて予算相当額を計算します。
簡単に言えば、ある活動にかかる費用を、その活動が進行する度合いや時間に基づいて評価するときの単位です。
配賦額を求める(予定配賦率×実際操業度)
予定配賦額の計算は、予定配賦率に実際の操業度をかけることで行われます。
具体的な計算式は以下の通りです。
予定配賦額 = 予定配賦率 × 実際操業度
例えば
A社の予定配賦率が1時間あたり4,000円で、製品の直接作業時間が400時間の場合
予定配賦額は以下のように計算されます。
製品Aの予定配賦額:4,000円 × 400時間 = 160万円
つまり、製品には160万円が予定配賦されることになります。
これは、各製品が実際の操業度に基づいてどれだけの製造間接費を予算に組み込むかを表しています。
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