こんにちは!トレーナーの中村です。
今回は、フルマラソンでサブ3.5(3時間30分切り)を目指している方に向けた、「閾値走(いきちそう)」の効果とやり方についてご紹介します。
「閾値走?聞いたことあるけど、難しそう…」
そんな方でも大丈夫!特に初心者や女性の方にもわかりやすく解説していきますね!
そもそも「閾値(いきち)」ってなに?
ランニング中、「あれ?ちょっと疲れてきたな…でもまだ頑張れる」って瞬間ありませんか?
それが**LT(乳酸性閾値)**と呼ばれるポイントです。
✅ LT(乳酸性閾値)とは?
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ゆっくり走ってるときは、筋肉で出る乳酸はうまく処理できます。
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でも、ある程度速く走ると乳酸が溜まり始めて、徐々に足が重くなってくる…。
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その「乳酸が溜まり始めるポイント」が LT です。
さらに強度が上がると、**AT(無酸素性作業閾値)**に達します。
✅ ATとは?
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乳酸が急激に増え始め、体がもう処理しきれない状態。
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このゾーンに入ると、バテやすくなり、長く走れなくなります。
▶ LTとATの違いまとめ
閾値 | 意味 | 状態 |
---|---|---|
LT(乳酸性閾値) | 乳酸が徐々に増え始める | まだがんばれるゾーン |
AT(無酸素性閾値) | 乳酸が急激に増える | バテやすくなるゾーン |
※順番としては LT → AT の順で来ます。
閾値走(いきちそう)ってどんなトレーニング?
「閾値走」は、LT(乳酸性閾値)を少し超えるくらいのペースで、20〜40分走るトレーニングです。
✅ どんな効果があるの?
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乳酸処理能力が向上し、疲れにくくなる
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「ちょっとキツいペース」が楽に感じられるようになる
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フルマラソンのペースが安定する!
つまり…
「楽に速く走れる体」に変わっていくんです!
どうやってやるの?ペースの決め方
例えば、私がサブ3.5(3時間30分)を目指したときの話です。
✅ フルマラソン目標ペースの計算
3時間30分 ÷ 42.195km = 1kmあたり 約4分58秒
このペースより 10〜20秒速いペースが閾値走の目安になります。
👉 つまり、4:38〜4:48/km がトレーニングでの目標ペースになります!
私が実際にやった閾値走メニュー(週5回!)
トレッドミルを使って、次のようにトレーニングしました。
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ペース:1kmあたり 約4分40秒
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距離:10km
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時間:約45分
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頻度:週5回
続けていくと、走力がグングン伸びていきました。
なんと大会の1週間前には、21km(ハーフ)を1時間32分で完走!
自分でもびっくりするくらい、体の変化を感じられました。
初心者の方へのアドバイス
「こんなペースで走れないよ〜💦」という方も安心してください。
✅ まずは週1回からでOK!
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「ちょっとキツいけど続けられる」くらいのペース
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20分〜始めて、慣れたら30〜40分に増やす
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心拍数で管理したい方は、最大心拍数の85〜90%くらいを目安に!
無理せず、でも少しずつ挑戦していくことが大切です✨
まとめ
✅ LT(乳酸性閾値)=乳酸が溜まり始めるライン
✅ AT(無酸素閾値)=乳酸が一気に増えるライン
✅ 閾値走はLTを高めるためのトレーニング!
✅ ややキツいけど続けられるペースで20〜40分走るのがポイント
✅ 週1回の継続でも効果あり。フルマラソンの後半に効いてきます!
ランニングは、ただ走るだけでなく、少しの工夫で体の変化が大きく現れます。
特に「閾値走」は、初心者〜中級者の伸びしろをグンと広げてくれる魔法のトレーニング✨
サブ3.5を目指している方、ぜひ一緒に「閾値走」、始めてみましょう!
参考文献
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