こんにちは、NAKAHIROです!
日常生活において、様々な状況で数学を活用することがあります。
その中でも、「く・も・わ」の考え方はシンプルでありながら、比較や計算を理解するのに役立つ計算方法です。
このブログでは、「く・も・わ」の三要素、すなわち「比べる量」、「もとになる量」、「割合」に焦点を当て、例題を交えながら、説明していきますので最後まで読んでいただけると嬉しいです。
く・も・わとは?
「く・も・わ」とは、比べる量、もとになる量、割合を指す言葉です。
「く・も・わ」を理解することで、日常のさまざまな状況で数学を活用することができてるようになります!
比べる量とは‥「異なるものを比較する時はに使う」
異なるものを比較する時に使う数値や特性のことです!
例えば、2つのスポーツカーの速さや本のページ数を比較することができます。
くらべる量の求め方:
くらべる量は、「もとになる量」に「割合」を掛けることで求めます。
くらべる量=もとになる量×割合
もとになる量とは‥「比較の基準となる量や状態」
比較の基準となる量や状態のことです!
他のものと比べる際に、出発点や基本的な状態を示します。
例えば、成績評価の基準や身長の平均値など。
もとになる量の求め方:
もとになる量は、「くらべる量」を「割合」で割ったものです。
もとになる量=くらべる量÷割合
割合とは‥2つの量の相対的な大きさや比率
2つの量の相対的な大きさや比率のことです!
数学的な概念で、AとBの割合が1:2なら、BはAの2倍の大きさや量を持っていることを示します。
例えば、男女比率が1:2なら、女子が男子の2倍いることを示します。
割合の求め方:
割合は、「くらべる量」を「もとになる量」で割ったものです。
割合=くらべる量÷もとになる量
計算したものはどう表すの?
そして計算された割合は小数や百分率などで表すことができます。
百分率って?
「百分率」はパーセントで表す単位で、全体を100と仮定した際の対象の割合を示します。
百分率は、「全体を100個に分けた場合に対象が何個あるか」という視点で理解できます。
例えば、100の10%を求める場合、まず全体を100と仮定します。次に、その中で対象となる10%を計算します。
100を100で割って1%の値を求めます。 100 / 100 = 1
求めた1%の値を10倍して、10%の値を求めます。 1 * 10 = 10
したがって、100の10%は10です。つまり、「100を100で割った1%の値を10倍すると、その数が10%に相当します」という計算方法です。
小数は?
小数は、数字を1と考えた場合の一部を表す方法です。
例えば、0.5は「1の半分」を示し、小数点以下の数で表現されます。
小数では、全体が1になるように見なされ、計算や比較がしやすくなります。
小数点以下の数字は、1を何等分しているかを示します。
例えば
0.25は1を4等分していることを表します。簡潔に言えば、小数は1を基準にして部分を表現する数の仕組みです。
歩合は?
歩合では、「割」「分」「厘」が使われ、これらは全体を10と仮定した場合に対象の割合を表す単位です。それぞれ、「割」は1/10、つまり10%、「分」は1/100、つまり1%、「厘」は1/1000、つまり0.1%を意味します。
例えば、5割引きという表現では、全体を10とした場合に対象の割合が5になります。これを具体的に計算すると以下のようになります。
- 全体を10とした場合の1割(10%)は1です。
- 1割を5倍すると、5割(50%)になります。
したがって、5割引きは全体を10とした場合に商品価格が50%になることを意味します。歩合の単位を使って、全体を10と仮定した時の対象の割合を表現することが歩合の考え方です。
実際に計算してみよう!
実際に計算していきたいと思います。
前月比の計算を例に説明していきます。
前月比の計算方法
前月比を計算する際、比べる量ともとになる量は次のようになります。
例えば、
ある月の売上が以下の場合
- 前月の売上: 5000円
- 現在の売上: 6500円
比べる量: 今月の売上 – 前月の売上
これは実際の変化の量を表しています。今月の売上が前月より増減した金額です。
もとになる量: 前月の売上
もとになる量は比較の基準となる量であり、前月の売上です。
これを基準にして割合を計算します。
前月比=(現在の値−前月の値÷前月の値)×100
前月比=(6500−5000/5000)×100
計算をしてみると
前月比=(1500/5000)×100=0.3×100=30%
この計算結果が正の場合、現在の値(売上)が前月よりも増加していることを示しています。
従って、この例では売上が前月比で30%増加しています!
ちなみに小数で表すと
30%を少数で表すと0.3です。
前月を1とした場合、30%を足すと1.3になります。
これを前月の売上5000円にかけると
5,000円1.3×=6,500円
現在の売上になるのです!
まとめ
今回の内容をまとめると
比べる量: 異なるものを比較するときに使う数値や特性。もとになる量に割合を掛けることで求めます。
もとになる量: 比較の基準となる量や状態。くらべる量を割合で割ることで求めます。
割合: 2つの量の相対的な大きさや比率。くらべる量をもとになる量で割ることで求めます。
今回の例えでは
今月の売上が前月よりどれだけ変化したかを割合で表現します。
計算結果が正なら増加、負なら減少を示します。これらの考え方を使って、日常のさまざまな状況で数学を役立てることができますので是非、覚えておいてくださいね!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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